保育のキーワード
2005/02 <幼保一元化>
国の制度では、幼稚園は小学校入学前の子どもに基礎的な学習をさせる「教育」の場、そして保育所は、家庭で子どもを見ることができない共働きなどの家庭のための「福祉」の場と区別し、管轄も文部科学省と厚生労働省とに分かれています。かつては、この制度的区分に意味がありましたが、近年では、その境界線があいまいになりつつあります。
まず、女性が社会に出て働くライフスタイルがあたりまえとなり、働きながら子育てをしようとする保護者が増えてきました。「長時間預かってほしい」「土日も見てほしい」など、要望も多様化しています。一方、少子化や財政難を理由に一元化を検討する自治体が増えています。幼稚園は教育施設、保育所は福祉施設という従来の区分を打ち破る新しい取り組みで、国が一律で決めたことに従うのではなく、自治体が地域の実情と住民の要望に合ったしくみを作っていくというケースです。
具体的には、幼保一体化施設としての「幼保園」、3歳未満児(2歳児)の幼稚園入園、待機児童対策、行政窓口の一元化、総合施設など、制度の垣根を取り払う動きが進んでいます。
●「幼保園」
●「3歳未満児(2歳児)の幼稚園入園」
●「待機児童対策」
●「幼保窓口の一元化」
●「総合施設」
解説=渡邉真一(神奈川県 初音丘幼稚園・スカイハイツ幼稚園園長・横浜国立大学講師)
イラスト=タコリトモコ
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