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2004/10  └造形表現
乳幼児造形活動 > 造形表現

 表現という熟語は、 とてもうまくできています。「表」と「現」という2つの漢字はどちらも「あらわす」と読みますが、「現」は「あらわれる」とも読みます。そこで、「表」と「現」それぞれの意味を考えてみましょう。
「表」は表明、表示などというように「意思」を表しています。一方、「現」は出現、現象、現像など「あらわれるさま」をいいます。つまり無意識なのにあらわれることです。「かけたよ、見て」というのは、意思のある「表」です。元気のない線は無意識に現れた「現」です。
 このように造形表現には、興味関心の高いイメージを意思を持って表したものと、無意識に思いがにじみ出て現れたものとがあり、作品から両方を感じることがしばしばあります。大人は「見たとおり、見えたとおり」が真実だと思っています。しかし、子どもの作品は、興味関心が強ければ強いほど、その思いに忠実に表現されるものです。「見たとおり」というより「感じたとおり」にかくのです。

解説=平田智久(十文字学園女子大学教授)
イラスト=タコリトモコ
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