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2004/10  └可塑性
乳幼児造形活動 > 可塑性

 力を加えると変形して、そのままの状態を保持する性質のことです。つまり粘土の塊をギュッと握って放すと、手の跡が残っているようなことです。自分が力を加えることで変化するようすには、子どもだけでなく大人でも引き込まれてしまいます。この魅力は素材そのものが持っている性質です。
 変化してくれるからこそ、気持ちが晴れることもあります。むしゃくしゃしたとき、物に当たって破いたり、たたいたりした経験のある人も多いでしょう。もし、紙を丸めて投げ捨てたとき、その紙が目の前で元の形に戻ったら、イライラは増してしまいます。
 また、形が変わるから新しいイメージがわいてきます。つまり、観て、触れて、考えることのできる環境は、可塑性の高い素材と出会える環境なのです。もちろん、子どもたちの身近にも可塑性の高い素材はたくさんあります。紙も粘土も絵の具も、その素材です。
 自分で行動し変化させ、それを観て、触れて、考えを広げる……それは「視覚的思考力」といって、現代人が苦手になっている思考形態のようです。

解説=平田智久(十文字学園女子大学教授)
イラスト=タコリトモコ
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