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保育者お悩み相談室②
【若く子育て経験がないからと、保護者に信用されていません。】

2024.04.02

悩みをこじらせる保育者に、保育コミュニケーションのスペシャリストであるみさと先生が、3つの処方箋をお出しします!

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【お悩み②】
若く子育て経験がないからと、保護者に信用されていません。

 今年度、子育て経験のない保育者2人で1歳児担任となりました。ところが、「若くて子育て経験のない人に、子どものことをいろいろ言われたくない」と保護者の一人に言われてショック! 担任を受け持つ自信がなくなってしまいました。
(相談者 まちこさん・保育歴4年・佐賀県)

【みさと先生の処方箋A】
プロの自覚をもってできることを考える

 保護者から指摘されると不安になりますね。でも、年齢や子育て経験の有無に関係なく、あなたは資格をもったプロの保育者。臆することはありません。たまたまそのとき心の余裕がなかったなど相手の事情は分からないので、自分にできることを考えましょう。まずは自信をもって働けるように気持ちを立て直す。そして、保護者をどう支援できるか検討しましょう。

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【みさと先生の処方箋B】
相手の話を聞く機会をもつ

 厳しい言葉を発する人は、話を聞いてほしい場合が多いものです。不安や悩みを抱え込えて、助けを求めているサインと捉えて、一度話を聞く機会をもってみては? 園生活で不安なことがないか尋ね、「少しでもお役に立てればと思うので、率直に聞かせてください」と伝えましょう。無理強いはせず、相手の話をじっくり聞いて受け止めることで信頼が深まるはずです。

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【みさと先生の処方箋C】
あくまでも保育に集中する

 もし面談を断られた場合は、無理に関係を築こうとせず、相手の距離感を尊重しつつ、本来の仕事である保育に集中しましょう。いちばん大切なのは、子どもが園で安心して健やかに過ごせること。保育に集中して、ひたむきに子どもと向き合うことで、子どもの口から大好きな先生としてあなたの名前が挙がるようになれば、保護者の信頼にもつながるはずです。

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これだけはNGです。

 保護者に信頼してもらおうと、特別気にかけているそぶりを見せたり、相手の機嫌を取ろうとしたりするのはNG。人によって態度を変えると、逆に信頼を失います。たとえ相手の態度が硬化したままでも、ふだんと変わらず冷静に接するように心がけましょう。

ちょっとTRY!

 保護者との関係は気を遣いますね。でも、保護者の信頼を得るのに必要なのは、やはり子どもの成長を日々見つめて、こまめに伝えることではないでしょうか。いつもしっかり見てくれていると分かれば、強い信頼が育ちます。関係性を築くのが難しい保護者もいるかもしれませんが、相手の態度に振り回されてしまっては、日々の保育に影響が出てしまいます。保育者の向き合う相手はあくまでも子どもと心に留めておきましょう。

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